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2015年度夏季研修会概要(2015/ 8/8・9)

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日本心理研修センター2015年度夏季研修会は、その1が2015年8月8日(土曜日)、その2が2015年8月9日(日曜日)の2日に渡って行われます。P1020084

 

日時:

2015年8月8日(土)、9日(日)

会場:

images東京家政大学板橋キャンパス
東京都板橋区加賀1-18-1

JR埼京線十条駅下車 徒歩5分

共催

一般社団法人日本臨床心理士会、日本臨床発達心理士会、日本学校心理士会、一般財団法人特別支援教育士資格認定協会

後援

一般社団法人日本心理臨床学会、日本人間性心理学会、一般社団法人日本認知・行動療法学会、一般社団 法人日本発達心理学会、一般社団法人東京臨床心理士会、一般社団法人日本発達障害ネットワーク(予定)

参加資格:

臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士、特別支援教育士、他の心理系学会認定資格者、心理職実務者、守秘義務のある専門職、心理学関連大学院生

※本研修会の内容も、臨床心理士、臨床発達心理士、学校心理士、特別支援教育士、認定行動療法士、認定健康心理士、その他のそれぞれの研修ポイントに申請する予定です。

参加費用:

1講座につき7,000円(税込)

7月31日(金)までにご入金ください。

参加方法:

研修会に参加をご希望の方は、下記講座より1日につき1講座を申し込むことが出来ます。

本講座の参加申し込み受付は、既に終了しました(7/31)

研修会の中止に関しまして:

台風、大雪などの突発的な自然災害などにより、事務局の判断で本研修会を中止することがございます。その際にはこのホームページ上でまずお知らせをしますので、どうぞご注意ください。なお、中止となった場合の受講料の返金等につきましては、後日ホームページでお知らせするとともに、メールで手続きをご案内いたします。

本セミナーにおける研修ポイントの取扱など、よく頂く質問につきましてはこちらをご覧ください。
(更新6月17日)

2015年8月8日(土曜日)開催・研修会その1

プログラム第1)
「自閉症スペクトラム障害への発達論的アプローチの新動向(5)-会話のアセスメントと支援-」

9:30~12:30
ASDにおける会話の特性とアセスメント方法、および会話支援の基礎

藤野博
(東京学芸大学教育学部 教授)

13:30~16:00
関連性理論とASD児への会話支援プログラム-明確化要請と修正を中心に-

吉井勘人
(山梨大学教育人間科学部 准教授)

16:00~16:30
ディスカッション:会話支援の展望と課題

講師+参加者

自閉症スペクトラム障害(ASD)児者の特性の一つに会話の困難性がある。DSM-5においても「通常の会話のやりとりのできないこと」がASD児者の診断基準として記載されており、会話のアセスメントと支援が重要な課題になっている。近年の言語発達研究では会話発達研究が進展しており、その成果がアセスメントや支援方法に生かされ始めている。もちろん会話は相互的(reciprocal)なものであり、ASD児者の会話の困難性は、「ASD児者に関わる側」の課題でもある。

今回の研修では、藤野博(東京学芸大学)氏から、Bishop(1998)の「子どものコミュニケーション・チェックリスト」を中心にASD児者の会話の特性とアセスメント方法、また支援方法の基礎について学ぶ。また吉井勘人(山梨大学)氏から、語用論(Pragmatics)の公準理論といわれるようになってきている「関連性理論(Relevance Theory)」に基づいた、会話の障害の理解と支援、特に会話における重要なスキルである明確化要請と修正(repair)の支援プログラムについて学ぶ。最後に参加者によってASD児者の会話支援の今後の課題をディスカッションしたい。

プログラム1は受付を終了いたしました。

プログラム第2)
「統合失調症の発症と対応~多領域の心理職のために~」

10:00~11:00
「概論と新たな展開」

佐藤忠彦
(社会福祉法人 桜ヶ丘社会事業協会 理事長)

11:10~12:10
「伝統的診断から、DSM-5,ICD-11への展開」

中川敦夫
(慶應義塾大学病院精神・神経科 講師)

13:10〜14:10
「生物学的治療の展開:薬物療法、電気けいれん療法」

平野仁一
(慶應義塾大学病院精神・神経科 助教)

14:20~15:20
「神経心理学の治療への展開」

田渕肇
(慶應義塾大学病院精神・神経科 講師)

15:30~16:30
「非生物学的治療の展開:心理社会療法」

佐渡充洋
(慶應義塾大学病院精神・神経科 助教)

心理職が支援するにあたって知っておかなければならない事柄を基礎的なレベルから学ぶことができます。

プログラムが以上のとおり変更になりました(6月16日)

プログラム2は受付を終了いたしました。

プログラム第3)
「高次脳機能障害の心理支援~成人編~」

10:30~12:00
「障害認識と受容」

阿部順子
(岐阜医療科学大学名誉教授)

13:00~14:30
「脳損傷後の社会的行動障害と精神症状」

阿部順子
(前掲)

14:45~16:30
「家族のストレスとその軽減」

阿部順子
(前掲)

古謝由美
(全国脳障害友の会副理事長)

高次脳機能障害については昨年度より、研修が開催されており、障害の特性やアセスメント、認知リハビリテーションについて取り上げられてきた。

今回は高次脳機能障害へのアプローチの中でも特に心理的な支援に的を絞った話をする。環境との相互作用の中で生じる行動を読み解き、適応に向けてアプローチするのは臨床心理士の得意とするところであろう。しかし脳を損傷した後で起きてくる行動を理解し、適応に向けたアプローチをするには、器質的な背景を踏まえておく必要がある。

今回の研修は3本柱で構成する。

  1. 障害認識と受容:自己に対する気づきが脳の損傷によって困難になる高次脳機能障害者の障害認識の様相とアプローチについて、事例および社会適応モデルを用いて解説する。
  2. 社会的行動障害と精神症状:社会適応への最大のネックとなる社会的行動障害の様相とアプローチ、および精神症状との関連について、事例およびビデオで解説する。
  3. 家族のストレスとその軽減:高次脳機能障害者の最大の支援者である家族は多大なストレスを抱えて生活している。ストレス軽減のプロセスを紹介するとともに、日本脳外傷友の会の副理事長である古謝さんにライブでインタビューを行い、家族の実情を紹介する。また家族から臨床心理士に期待する支援についてお話いただく。

プログラム3は受付を終了いたしました。

2015年8月9日(日曜日)開催・研修会その2

プログラム第4)
心理職のスタンダード:「基本科目」※
「生きるということの責任、生きることを支える法~クライアントと自分を守り、社会に対する責任を果たすために~」

※ 日本心理研修センターでは、各領域における心理職が最低限知っておかなければならない項目を網羅した研修のスタンダードを作成中です。一定の経験をお持ちの心理職の方が若手の心理職に職務の指導をされる際の基本となるものです。

研修のスタンダードを構成するのに先行して、本研修を心理職のスタンダード習得のための基本科目として位置づけます。心理職の研修のスタンダード公表後には、受講された方を本科目「既習」として登録いたします。若手職員を指導される立場の方、他職種との常日頃連携を行っている方には、特に受講をお勧めします。

(総論・各論とも、心理専門職に関わりのある事例を交えてお話しいただきます。)

西澤宗英
(青山学院大学法学部教授)

10:00~12:00
<総論>社会における法の役割

12:00~13:00
昼休み

13:00~15:00
<各論>心理専門職と密接に関わる法的問題を考える
(守秘義務など誰もが悩む法的事象を取りあげます)

15:00~15:15
休憩

15:15~16:00
質疑応答

心理専門職は「こころ」の問題を扱っていますが、「こころ」の問題は社会と密接に関わる場合も多いのではないでしょうか。社会には「法」というルールが存在します。普段、我々は「法」を意識することはほとんどありませんが、一旦問題が生じると「法」を意識せざるを得なくなることがあります。

本研修会では、心理専門職の職務と密接に関わる法的事象にどのように向き合うのか、どういう理解をすればよいのかのヒントを学びます。

法律相談は、「法律」だけを扱うのではありません。有能な弁護士は、専門分野(法律)はいうまでもなく、クライアントの気持ちをよく聴き、うまく言語化できない場合でも、あらゆる可能性を想定し、本当の問題/相談内容を正確性・スピードをもって解決するといわれています。本研修会を通じて、心理職が社会から信頼されるために何を求められているのかを考える契機となることを願っています。

プログラム4は受付を終了いたしました。

プログラム第5)
「うつ病の見方とその対応〜様々な領域の心理職のために〜」

 

10:00~11:10
1)概論、診断の考え方

宮岡等
(北里大学医学部精神科 教授)

11:20~12:40
2)生物学的治療(薬物療法・ECTなど)

鈴木映二
(国際医療福祉大学熱海病院心療・精神科 教授)

13:40~14:50
3)非生物学的治療(認知行動療法など)

蒲生裕司
(北里大学東病院 診療講師)

15:00~15:30
4)心理職に求められるもの

蒲生裕司
(前掲)

15:30~16:00
5)最近の話題と今後の動向

宮岡等(前掲)

様々な要因によりうつ病と診断される範囲が広がったため、「うつ病」への対応は精神科医の中でも混乱している。心理職においても、働く職場によって、あるいは接する精神科医によって、異なるうつ病概念をもっていることが少なくない。本研修では、うつ病の中核群を示し、そこから周辺群に説明を広げることにより、心理職が支援するにあたって知っておくべき基礎的事項をお話します。

プログラム5は受付を終了いたしました。

プログラム第6)
「心理臨床とソーシャルワーク~ミクロの課題へのマクロの視点の必要性~」

9:45~15:45(途中休憩あり)

武田信子
(武蔵大学人文学部教授)

社会における課題にいち早く反応する個人の心の痛みは、カナリアが命をかけて炭鉱の危険を知らせてくれるように、実はその社会のより大きな問題を反映して、私たちの社会に問いを発しています。

たとえば、時間に追われる過密な社会の中では、うつ病が発症しやすくなります。うつ病は本人にとって大きな問題で、臨床心理士による個人療法で回復することはあるでしょうが、そもそもどうして日本ではこれほどまでにうつ病が多くなってしまったのでしょうか。対処療法で対応できる数はすでに超えているのではないでしょうか。心理的な問題も、何万人もの人とその家族や同僚が影響を受けるようになったら、国家の問題として、省庁や経済界が動き出します。

つまり、マクロな問題がミクロな問題を生み出し、ミクロな問題はマクロにつながっているのです。個人の心の問題が、その人が生活している社会の価値観、政治、経済、法律、文化など、社会の文脈と密接にかかわっているということを再認識し、カウンセリングの場面でその認識が具体的にどう表れるかを知り、考えてみましょう。

本年3月に、北米のソーシャルワークのスタンダードな大学院用テキストの翻訳を監修した講師が、臨床心理士の立場からソーシャルワークの視点や方法を解説します。アクティブなワークを入れた実践的な講座です。

プログラム6は受付を終了いたしました。

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